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うつ病の治療 頓服薬が処方されていれば使う、 出来るだけ早めに受診をする

すぐにでも自殺をする危険性がある場合は、すぐに

医師に相談する

医療機関に連れていくことを最優先にします。

すでに精神科を受診していて、自殺の危険性が

高まったときのために頓服薬を処方されている

場合は、すぐに服用します。

頓服薬として使われているのが、多くの場合、

軽い鎮静薬や精神安定薬です。

統合失調症の治療に使われる非定型抗精神病薬

が処方される場合もあります。

これらの薬にはイライラを鎮める働きがあります。


多くの場合は、医師が患者さんの話を聞く

だけで、患者さんは落ち着いてきます。

そのうえで、抗うつ薬を増量したり、頓服薬を

処方するなどで対処します。

実際には自殺の危険性が高いので患者さんの様子に

よく注意することなどが伝えられます。

差し迫った危険がある場合は、入院も必要です。

入院には基本的には患者さんの同意が必要だが、

緊急度が高く、本人の同意を得ることが難しい

のであれば、家族の同意を得て入院させる

場合もあります。


うつ病の兆候やリスクを知っておいて注意して

見守る

うつ病の患者さんの自殺を防ぐには、周りの

サポートが必要です。


気持ちの波は1~2日で治まる

自殺をしたいという強い気持ちが続くのは

約1~2日です。

それを乗り切ると死にたいという気持ちは

自然と弱まってきます。


この間は、患者さんが自殺のために何か準備をしていないか

をチェックすることが大切です。


自殺の手段を遠ざけておくことも自殺を防ぐ

ために役立ちます。


精神科では、患者さんが医師と自殺をしないと

約束をすることがあります。

医師と患者さんの間に信頼関係ができている

ときは、約束をすることが、自殺を防止する

効果があるといわれています。

家族が約束をすることも勧められます。

約束をすることによって、あなたに自殺をして

ほしくないというメッセージを伝えることが

できるからです。


危険因子を予防につなげる

今までの調査で、どのような人が自殺をしやすいか

など、自殺の危険因子が明らかになっています。


これらの要因があると、そうでない場合よりも

自殺の可能性は高くなると考えられます。


危険因子の中には自分でなどうすることもできない

ものもあります。


しかし、自殺の危険因子があることを自覚する

ことによって、それを予防につなげることが

できます。


危険性を認識して、積極的に予防していくことが

重要です。


地域、職場ぐるみの早期発見やサポートが欠かせない

うつ病の自殺を防止していくためには、次のような

ことが必要になります。

働き盛りの人が相談できる環境

うつ病は男性よりも女性に多い病気ですが、

自殺者数は、女性よりも男性の方が多いのです。

一方で、40歳代~50歳代の男性は自殺を考えていても

死にたいという言葉をほとんど口にしない

という調査結果もあります。

働き盛りの人の自殺が多いことを考えると、

この世代の自殺念慮を早くキャッチして

予防することが非常に重要だといえます。

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そこで働き盛りの世代のうつ病を発見したり、

相談できる環境を整えるための体勢作り

が必要です。

具体的には、会社の健康診断のときに

抑うつ症状を早く見つけるためのかんたんな

問診を行ったり、外部委託したカウンセラー

をおいたりすることが望まれています。


家族関係の改善

うつ病の患者さんには、周囲のサポートが欠かせ

ません。

その核になるには家族で、家族関係が良好で

あるほど、自殺の可能性が少なくなると思われて

います。

うつ病の治療を通じて、家族の問題が出てくる場合があります

が、前向きに改善していく必要があります。


地域の取り組みもはじまりつつあります。

単身者の場合は、保健師による訪問、デイケアなど

といった地域のサービスを利用することを

考えてみましょう。

また、相談先や受診先の紹介で、地域の保健センター

などを活用する方法もあります。


周囲の人が気を付けるための3つのポイント

1、1~2日ほど注意する

強いイライラや焦燥感がある1~2日は、目を離さないように

気を付ける

2、自殺の準備をしていないかチェックする

薬を大量に溜め込んだり、刃物、ひもなどを

用意していないかをチェックする。

3、自殺の危険因子をチェックしておく

・過去に自殺未遂をしたことがある

・うつ病で強い焦燥感がある

・アルコール依存症などがある

・身近な人が死亡したなど、喪失体験があった

・周囲がサポートしていない

・親や兄弟などの身近な人に自殺した人がいる

危険因子を知ることで、本人や周りの人が

積極的に治療に取り組み自殺予防に生かすことが

大切

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